化学プラントや食品プラントなどで使用されているタンクには、様々な形状・役割を持ったタンクが存在します。
今回のコラムでは、こちらのようなプラントで使用されているタンクの種類を解説いたします。
■目次
そもそもタンクとは、気体・液体・粒体の貯蔵、もしくは反応や混合等を行うための容器のことを指します。
金属製のタンクは、強度、耐久性に優れており、圧力容器としても設計使用が可能です。
そしてプラントで用いられるタンクは、製造前後や製造工程の中間において下記のような目的で使用されます。
ここからは、プラントで使用されるタンクの種類について解説いたします。
角タンクは、基本的には個体を貯蔵するために使用されます。
その理由として、個体ですと内容量を増やす必要性があるため角になります。
逆に、液体ですと中の圧力を均等にする必要があるため円筒形状が好ましいです。
下記にて、当社の角タンクの製作事例をご紹介いたします。
食品加工業向けの連続ボイル冷却装置の開発・設計・製作事例です。生ワカメを連続してボイルし冷却する装置(ボイル&クール槽)を開発・設計・製作いたしました。温水槽にインラインポンプで循環水流を作り、生ワカメを投入することでワカメが流れながらボイルされ、傾斜コンベアで引き揚げられたのち、次の冷却槽で冷却水に流されながら冷却され排出される構造となっております。
・ボイルクール槽
食品加工用向けのボイルクール槽の製作実績となります。充填した直後の大量の豆腐パックを連続でボイル加熱して急冷し保存性を高める豆腐用ボイルクール槽です。コンベアで搬送されてきた豆腐パックが自動で装置のラックに整列収納され順次装置内を移送されボイル層と冷却層を通過します。加熱と冷却を繰り返し実施するため、耐久性に優れた部材の選定やお客様の要望に合った設計・製作が重要な事例でした。
こちらは、丸太を燃料とすることを想定した大型の薪ストーブの製品事例です。設計・製作・販売を当社一貫で行っているものとなっております。 ゴロン太のハイグレード版(製品名:スーパーゴロン太)で、燃料満タンの状態で着火すると12時間連続で燃焼が可能です。ハウス形状や環境にもよりますが、ビニールハウス用としての対応面積はおよそ200坪で、外気温+5~7℃が暖房能力の目安となります。 化石燃料や電気を使わずカーボンニュートラルとなる木質燃料を燃やすためCO2を増やさない低炭素社会の貢献製品となっています。
この事例は、水産業界において活魚の養殖を目的とした水槽の製作にです。製作過程では、溶接の継ぎ目からの水漏れ防止するよう製作いたしました。
液面に屋根が浮いており、液面とともに上下する仕組みのタンクであり、
固定式の円錐屋根タンクに比べて貯蔵油の蒸発損失を少なく出来るため、原油、ガソリンなどの揮発性石油類の貯蔵に多く使われています。
浮き屋根(式)タンクは材料重量トンあたりの工事費は高いですが、容量が大きくなると建設費は円すい屋根(式)タンクより安くなります。
しかし、浮き屋根の上下動に支障が起きないよう、不等沈下を防止するための基礎工事費は高くなります。
屋根が円錐形のタンクであり、構造が簡単で建設費も安いことから、石油貯蔵タンクとして最も多く使用されています。
主に重油などの貯蔵に多く使われます。
しかし、内外圧に弱く、液面と屋根との間に油蒸気が存在するため、気温の変化などにより油蒸気が外部に漏れます。
そのためガソリン、ナフサなどの軽質油およびそれらを成分として含有する原油には不向きです。
構造は屋根形状を丸くし、側板に補強リングを取り付けることにより円錐屋根タンクよりも耐圧度を上げています。
また、底板が下部方向に膨れ上がってタンクを上向きに押し上げることを防ぐための考慮もされています。
LPG などの冷凍タンクおよびガス・シール・タンクなどに主に使われています。
球形は内圧による応力が均一にかかり、強度的に安定した構造であるため、高圧貯蔵タンクとして合理的な形状をしています。
そのため、都市ガスやその他のガスの常温加圧貯槽、液化石油ガス(LP ガス)やアンモニアなどの加圧液化貯槽として広く利用されている。
二重殻を備えたタンクであり、真空を保つための真空装置や冷凍機を装備しています。
常温(10~30℃)での蒸気圧が大気圧より高い場合に液体を冷却液化して貯蔵します。
主にアンモニアやLNGなどの貯蔵で使用します。
ここからは、当社にて製作したプラント用タンクの製品事例をご紹介いたします。
ステンレス材と鉄鋼剤の大型構造物のプラント用タンクの事例となります。
プラントに使用されるタンクであるため、幅:2,500☓ 高さ:3,000☓ 長さ:5,000と非常にサイズの大きなタンクの製作依頼でした。
タンク、容器として使用されるため、耐久性が非常に重視されるためステンレス材や鉄鋼材での製作となりました。
製品用途をヒアリングさせていただいた際に水密、機密を有する用途で水密試験や気密試験を実施したいというご要望をお聞きしたため…
>>>この事例の詳細はこちら
Q :サイズ 直径・長さ・内容量は、どのくらいですか?
A :直径 最大:3m ※小さいものも可能。
長さ 最大:12m ※内容物等、仕様によって最大サイズは変わる場合があります。
内容量 最大:84,000ℓ
自立用の部品も製作・設置も可能です。
Q :材質 材質の対応は、何がありますか?
A :製品の使用用途に合わせた、材質の提案も当社は可能です。
主に産業用・プラントタンクに使用される材質はステンレス、鉄がございます。
Q: 設置 現地での設置製作は可能ですか。
A :基本的には、弊社では対応しておりません。
社内で製作の上納品させていただきます。
当社は、大型の製缶板金加工に強みをもっており、
プラントにて使用されているタンクについても豊富な製造実績がございます。
ご要望に合わせて設計からお手伝いさせていただきますので、ぜひお問い合わせください!