集塵機は、工業プロセスや製造現場などで発生する粉塵や微粒子を効果的に取り除くために使用される装置です。粉塵や微粒子は、製造設備の劣化などさまざまな問題を引き起こすことがあるため、工場や製造現場では欠かせない装置です。今回のコラムではフィルターを必要としないサイクロン集塵機の構造や仕組み、製作時のポイントについて詳しく解説します。
サイクロン本体は円錐形の筒状をしており、粉塵を含む空気を上部に入れ、清浄な空気が下部から排出されます。
サイクロン集塵機は含塵ガスを円筒内で高速旋回させ、その遠心力で粉塵を外壁側へ追い出します。その後、遠心力によって分離された粉塵はサイクロンの側壁に沿って落下します。
この遠心力は重力の500〜2000倍もの力があるため、重力のみではほとんど沈降しない5μm程度の粒子まで捕集することが可能となります。
加えて、定期的なメンテナンスが必要なく、運用コストが比較的低いという利点から、サイクロン集塵機は工業現場や建設現場などで広く使用されています。
サイクロン集塵機の集塵効率を上げる為には、サイクロン集塵機を製作する際に気を付けなければならないポイントがあります。
サイクロンの直径が小さいほど、含塵ガスの旋回速度が上がり、遠心力が強くなります。これにより、より小さな粒子を捕集することが可能になります。
内筒と外筒の直径比が大きいほど、含塵ガスの旋回速度が上がり、遠心力が強くなります。これにより、より小さな粒子を捕集することが可能になります。
入口管路の断面積が小さいほど、含塵ガスの流速が上がり、遠心力が強くなります。これにより、より小さな粒子を捕集することが可能になります。
円柱うずの長さが長いほど、含塵ガスがサイクロン内で旋回する時間が長くなり、より多くの粒子を捕集することが可能になります。
当社は、大型の製缶板金加工に強みをもっており、サイクロン集塵機の製作の実績がございます。サイクロン集塵機でお困り事がございましたら、現地調査を行い、お客様のニーズに合わせて製作いたしますので、弊社までご相談ください。