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架台の板金加工|基礎知識や注意点を詳しく解説

今回のコラムでは、架台を板金加工する際にはどのような素材を用いるか、どのようなことに注意しなければならないか詳しく解説いたします。

実際の加工事例もご紹介しておりますので、ご参考になれば幸いです。

1.架台とは

架台とは、機械類や設備機器などの重量物を設置または支持するための架構です。架構は柱と梁でできた構造のことです。

さまざまな重量物が設置される架台には、高い強度と安全性が求められます。

空調機や制御盤、キュービクル、分電盤のほか、製造機械や配管機器、室外機、太陽光パネルなど、室内・屋外問わず様々な機器を設置する際に利用します。

2.架台の板金加工の素材

前述の通り、架台が支える機械装置、検査装置、半導体製造装置などの装置類は、ある一定の重量があります。

そのため、支えとなる架台・フレームには剛性や強度が必要となります。そのため、装置架台にはアングル鋼、チャンネル鋼、角パイプなどの強度の高い材料を、溶接にて組み立てる必要がある場合が多くあります。

3.架台の板金加工時の注意点

架台の板金加工時の注意点は主に3つです。

①溶接の熱による歪み

装置架台向けに使われるアングル鋼、チャンネル鋼などの型鋼や角パイプの製缶溶接には、全溶接の指示が多く、溶接の熱による歪みが発生しがちです。

熱による歪みを最小限にするため、都度、冷却しながらの溶接や、溶接手順を工夫する必要があります。

さらに、装置架台にはカバーやブラケットが取り付けられるので、機械加工を伴うことも多くあり、溶接手順だけではなく、機械加工の手順の工夫も求められます。

②厚みがある部分の切断・溶断

また、装置架台の上に乗る機械設備や検査設備、半導体製造装置の重量に耐えるため、架台のテーブルは厚板が採用されます。

厚板は溶断やレーザーカットにて切断加工が行われますが、厚板になるので、その破断面と平行度の精度を出すことがポイントとなります。

特に溶断を行うと歪みが発生しやすいため、溶断には高い技術が求められます。

③アルミ材の加工

一般的にはSS400やSPHCなどの鉄系の材料が装置架台には採用されますが、軽量化のためにアルミ材が指定されることがあります。

アルミ材を装置架台に使用すると軽量化は図れますが、アルミは傷つきやすいため、現場での据え付けが発生してしまう場合があるので注意が必要です。

4.架台の製作事例

当社では長年、大型の架台を数多く製作してきました。

ここからはその製作事例の一部をご紹介いたします。

製作事例① プラント設備用特注架台

鉄製の大型構造物の機械フレームの製作事例となります。

プラント設備などに用いられる機械フレームであるため、幅:3,000☓ 高さ:3,000☓ 長さ:5,000と非常にサイズの大きな構造物の製作でした。

プラント設備は大型の構造物が多いだけではなく、設備特性上から非常に高精度・高精密の加工が必要となる部品が多い点も特徴的です。
本製品も通常であれば溶接構造で歪みや曲がり、寸法誤差が発生してしまいますが…

>>>この事例の詳細はこちら

製作事例② 大型機械 特注架台

大型機械用の特注架台の事例となります。

工場で使用される大型の設備用の架台であるため、非常にサイズが大きく、強度が求められる点がポイントとなりました。
結果、幅:2,000X高さ:2,000X長さ:3,000という非常に大きな架台の製作となりました。

このように大きな架台を設計・製作する際は溶接を行う際に歪みや曲がりが発生しやすく…

>>>この事例の詳細はこちら

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当社では大型機械のフレーム製作に関して、数多くの実績を持っています。

大型機械フレームの製作についてお困りの案件がございましたら、ぜひ一度お問合せください。

優れた技術者がお客様の求める精度の実現をサポートいたしますので、大型構造物の製作・設計でお困りの案件がございましたらぜひお問合せください。

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