この記事では、食品製造業向けのコンベアの特徴や種類、用途についてまとめています。
導入までに必要なステップもまとめていますので、食品工場へのコンベヤ導入をお考えの方のご参考になれば幸いです。
■目次
③納品
食品製造業では、食品の安全性や環境の清潔性が求められます。
そのため、食品製造業で使用されるコンベヤも耐環境性に優れた材料を使い、洗浄やメンテナンスが容易であるという特徴があります。
次に食品機械として使用されるコンベアの種類について紹介します。
ベルトコンベアは主に2種類使用されています。
・傾斜式
このタイプはものを運ぶにあたって、その経路に高低差がある際に用いられるタイプです。
ベルトにものが滑らないための細工が施されているため、安心して運搬できます。
・船底型
工場にベルトコンベアを導入しようとお考えの方には、細かい食品を運びたい方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、この船底型のタイプがおすすめです。
ベルトの形に細かい仕掛けが施されているため、ものが真ん中に集まりやすくなっており、細かい食品でも落とさずに運べます。
チェーンコンベアは、製造ラインでカーブ搬送を行う際に使用されます。
自在なカーブ搬送が可能となるため、搬送経路の自由度を上げることが可能です。
搬送用トレイに乗せて金属製のチェーンにて搬送する場合もありますが、チェーン部分をプラスチック製にすることにより食品の裸搬送を行うことも可能です。
スクリューコンベアは、粉末状や、粒状の形状をした物体の移送に適しています。
食品分野では米・麦・豆など穀物の移送や、これらを粉末状にした小麦粉、米粉などの移送に用いられます。
それぞれのコンベヤの特徴を理解し、自分たちの用途に合わせて選ぶことが大切です。
ここからは、機械を導入するまでのステップについて紹介します。
機械の導入をお考えの方は、以下のステップを意識して手続きを行ってください。
機械を備え付ける場所を観察して、打ち合わせを重ねながら設計を行います。
その後、提示された見積書の内容に納得できれば、正式に業務を依頼します。
それからは、注文書の受け取りや納期の確認などを済ませて、図面の作成に取りかかります。
図面の枚数が多い場合は、時間を要する場合があるので覚えておきましょう。
先ほどの仕様決めにて決めた内容に沿って、必要な部材を調達します。
全ての部材が揃えば、それらを組み立てていきます。
この際は、機械を設計した方も現場で何かミスがないかチェックしてくれるので、安心してください。
組み立てが完了し、試運転を行った際に何も問題がなければ納品へと進みます。
試運転の際には、運転能力などの細かい部分をしっかりとチェックします。
完成した機械は専門の業者のトラックに乗せられて、工場へと運送されます。
機械が導入されるまでの全体の流れは、このように進んでいきます。
当社では、食品機械コンベヤにおいて豊富な製作実績がございます。
ここからは、その製品事例を一部ご紹介いたします。
食品加工工場向けのカーブ型のチェーンコンベアの製作事例です。
限られたスペースで効率的な搬送を実現したいとのご要望から、カーブ型のチェーンコンベアを提案させていただきました。
カーブ型のコンベアの場合、最適な機器の選定や設計がポイントとなりますが、当社であれば…
食品加工工場向けの傾斜コンベアの製作事例です。
滑りによる落下を防ぐために、桟付きのコンベアベルトを提案させていただきました。
低所から高所に製品を搬送する場合、駆動部であるモーターの選定も重要となりますが、最適な機器を提案させていただきました。
またインバーターを搭載することで…
今回のコラムでご紹介したような食品業界で使用されるコンベアは、当社にて多数の製作実績がございます。
また、製作だけでなく機械の設計製作も行っておりますので、ぜひお問い合わせください。